とある要衝の門番は、とても生真面目だった。日がな一日と欠かさず通行者の記録を残し、さらには他者からも一覧しやすいようにこまめに分類していたのである。
この記録は、門番の命尽きるまで続くだろう。関所では、今日も旅人が過ぎてゆく。
まだ記録がありません。