現代でもウェブ上から文通相手を探すことは可能なのか? 調べてみました!
前置き
部屋の片付けをしたところ、便箋が大量に出てきた。
華やかなデザインのレターセットから、縦書きのガチの便箋まで。華やかなやつは6セット、縦書きは5冊もあった。多過ぎである。なぜこんなにあるんでしょう。レターセットはともかく、縦書きなんて学校の授業くらいでしか使わないのに。
縦書きの便箋は落書き帳にするとして、レターセットのほうはせっかくだからちゃんと使いたい。人に送るための便箋ですからね。
今やっているポストクロッシングは基本的にポストカードでの交換となるので、ポスクロ以外のサービスを探してみた。
ということです。
結果、思ったよりいっぱいあった。
サービス
文通、あるいは文通相手を探すことに特化したサービスたち。
基本的なルールはどこも一緒。月額、手紙の転送あり。
レタレタ
基本料金が安く(最安一通210円)、手軽に参加したいときにはよさそう。公式サイトにも記載がある通り、少部数の文通をしたい人向き。
たくさん書きたい場合はもっとお得な他社サービスがありますよ、とのこと。のんびりやるには丁度よさそう。
宛先ごとにIDが割り振られる感じはポスクロと似ている。
送る相手を指定するほか、ランダム送信であるお楽しみ文通もできる。最高。これやりたいかも。
文通村
会報またはサイトの検索から文通相手を探して書く。または、月2回の会報とともに自分宛の手紙が転送されてくる。なんならその会報が読み物として欲しい。
3ヶ月2100円から。作りもしっかりしていそうだし、安定感がありますね。月に複数通を書きたい人にはかなりいい感じかも。
なお、会員登録をすると、専用の会員番号(文通村の住民票と呼びます)が付与される。
会員証(文通村 住民票)
文通村 ピーナッツ通り26番地
ペンネーム:小五郎
この住民票ほしすぎますね。
風船便というランダム送信あり。
これで送信した手紙は、なるべく新規参加の人に優先して送付されるもよう。いいですね~。名称もいい。風船。
りぷ文通
女性限定の文通サービス。雰囲気もシンプルかわいいめ。
最安2500円から。ただし何通送っても料金は変わらず。書く数にむらがあるとか、のんびりマイペースにやりたい人とかによさそう。
ただし、自分の紹介文となるプロフィールはアナログのみ。サイト上にも画像で掲載されるのかな?
参加時もイコール郵送のみの対応なので、それが向こうに届くまでラグがある。今時こういうのは珍しいですね。
住所は「ぶた町〇番地」のように、かわいい動物の住所になります。
最高。
例によってランダム送信あり、未来の自分宛てもあり。なんだそれは。さらには特定個人に届かないウェブ掲載用もあるとか。
文字による文通の他、絵・写真による交換も対応しているっぽい。その他、抽選プレゼントや文房具の割引クーポンも付いてくる。いろいろあって面白い。
公式サイトに「文通コミュニティ」とある通り、ただの手紙のやりとりに限らないコミュニティって感じ。
JPペンフレンドクラブ
日本郵便がやっているサービス。やってるんだ。すご。
日本国内外のペンパルを募集できる。
毎月の会報にて全ての募集者を確認でき、そこから気に入った相手に申し込む形式。中には、8歳の女の子なんかもいる。かわいい。70代の方もいるようだ。国籍も年齢幅も様々だ。
安心感という意味ではここが一番かもしれない。一応募集の上限もあるが、まあ普通の趣味であればそうそう達さないでしょう。
会報のバックナンバーを読むだけでも面白い。
切手のデザインの話、絵葉書のコツ……。一冊ごとにわりと読み応えがあるので、たとえ文通に参加しなくても読み物として貴重かもしれない。
趣味文メイト
趣味文CLUBという場所がやってるサービス。月額固定。
双方向の文通ではなくランダムな送付のみ。日本版ポスクロ。いいな~~~~~~~。
元は文具趣味に向けたサブスクのようだ。面白そうですね。
月1280円とややお高めなものの、そもそも文通オンリーではないので、内容を鑑みれば相応かもしれない。逆に年額がほしい。
「文具を使いたい」「たまには何か書きたい」という程度だとここが丁度いいかも。万年筆沼とかやばいらしいですからね。
ところで、星野桂ってあの星野桂で合ってる??
無料のやつ
文通募集ではあるが、あくまでマッチングのみを目的としているやつ。
文通便
文通相手の募集サイト。
- 文通相手を募集する人が書き込み
- 1と文通したい人が返信
- 以降は個人間のメールアドレスでやり取り
取り扱いは以上のマッチングだけなので、実質的には単なる掲示板に近い。申し込み後に断ることなどもあるようだ。
無料サービスだけど治安はよさげ。見た感じ「数年趣味として続けている」「末永く文通を楽しみたい」という人が結構多そう。
気楽さはどこよりもある。
ただし、募集・返信共に会員登録なしで使えるサイトなので、安全性のところは有料サイトに比べると劣りそう。ぱっと見ただけで未成年もかなり多い。
文通のマナーなど、関連コラム記事が多いのはいいところですね。
その他のこと
- 女性限定があるんですね~。男女その他が参加可能なサービスも、男性の割合はおしなべて少ない。
性差なのかは分かりませんが、ちょっと面白い現象だ。なぜなんでしょうね。 - ランダム送信は結構メジャーなシステムのようだ。倉林はボトルメールのようなランダムが大好きなんですけど、世間的にはニッチなものかと思っていた。嬉しいですね。
- 調べてたらまだ見ぬPBMをやりたくなった。どこか主催してくれ。
レポ
実際にいくつか利用してみての追記です。
文通便
文通募集掲示板。本当にただの掲示板。
案の定というか無料サービスの常というか未成年も多くて、だいぶ怖い。怖いなりに一応成立はして、その方とは現在も文通中です。ありがとう。
倉林はいいご縁をもらえたが、流石に人へお勧めすることはできない。
JPペンフレンドクラブ
さすが日本郵政って感じがする。
会報が面白い。今のところまだペンパル募集コーナーは利用しておらず、新発売の切手情報とか絵葉書の書き方とかを中心に読んでいる。
発行物履歴はウェブでも見れるんだけどね。やっぱり物理で読める面白さも込み。
これからも利用しようと思います。難点は、初回の会報が届くまでに最大二ヶ月かかることか。
レタレタ
文通サービス1。
他に比べて最も手軽だったので、最初にここを使ってみたものの……長続きしなかった。
というのも、返信率が低いため。無料コースがあるので、会員のモチベにムラがあるんだと思われる。
また、ランダムな相手に手紙を出せる「お楽しみ文通」機能は、無料コース・発送回数なしの相手にも割り振られてしまう様子だ。
発送回数なしの人は「今まで一通も手紙を出していない」相手ということなので、手紙が返ってくる可能性はものすごく低い。
そんなわけで現在は退会済み。
倉林はまず「自分が何か書きたいだけ」で参加したけども、まあちょっと話が変わってくる。送った相手の熱意が高めならともかく、ちょっとお勧めはしがたい。
文通村
文通サービス2。最近はyoutubeとかでも広告が出てるね。
とりあえず半年分のお試しコースでスタートしたところ、初回からn通のお手紙を頂いた。思ったより頂けてびっくりした。
そのうち名指しのものが半分、ランダムレターが半分。どっちも嬉しい。内容も面白かった。とてもありがとう。
好調なスタートを皮切りに、その次も返信や新規のお手紙をもらえており、嬉しい。文通って、楽しいかも……。
やはり、みんなのモチベがだいたい高め。アクティブ人数も多くて活発なので、文通を試したいならここが安定かなという感じがする。いっぱい書くとなれば、この月額もだいぶ安いしね。
あと、会報が面白い。ただウェブサイトのQRコードが付いただけのチラシなんだけど、新聞みたいに(他の形容が分からない)いろいろ書いてある。これも嬉しい。次が届くのを楽しみにしている。
問い合わせへの返信もめっちゃ丁寧にしてもらいました。ありがとう。
終わり
これでレターセットを減らしていけるな~と思っていましたが、気が付いたらさらに増えていました。不思議だなあ。