KRXCUBJK

はじめての調合

2025-07-08

作るぞ~

ダイス>1!
カード:クラブのA!今日は出目が低い日か?
影響:クラブ:行動系、勇気や強さ、想像力
味:とんでもなく不気味、筆舌に尽くしがたい

クミナが調合してみたいというので、実習してみることにした。
これにとって初めて薬品を扱う機会だ。「元気の出る薬を作る」と言う。何やら気合十分らしいので、一応隣で見ていてはやるが、手は出さないことにする。

調合に選んだのは、砂蛙一匹と簡単なスパイスだ。
……というか、それ以外に与えやすい材料がなかった。この材料なら、どう調理しても毒性を帯びることはない。たぶん。
クミナはまず蛙の解体に挑んだ。伸びている細い体を結んで固定し、ナイフを入れる。はらわたを抜いて……蛙本体は皿の上に釣るし……はらわたは……。
扱いに困った結果、私と目が合った。助け舟を求められている――まだ内臓の区別については伝えていないから、仕方ない。扱いはまだ難しいだろうから、ひとまず回収しておくこととする。

さて、クミナは気を取り直して蛙の解体を続けた。手足を切り離し、頭や胴体と一緒にすり鉢に入れる。スパイスの瓶をしゃかしゃかと振って、表面の色が目に見えて変わった頃にまわし木を入れた。
ガタガタと不器用な音を立てながら、かき回すことしばらく……。
……。

🎲1d6 → 1

数十分も経った頃、クミナは額を拭いながらふうと一息をついた。子どもの手にはなかなかの重労働だったようだ。甲斐あって、すり鉢の中身はすっかり液状と化している。
これを二晩寝かして、スパイスと馴染ませるとのこと。布で蓋をして地下棚にしまうと、うきうきと肩を揺らした。楽しみらしい。
……初めての料理、みたいなものなんだろうか? ともあれ、次に開封する時が楽しみだ。