KRXCUBJK

好奇心の魔女

2025-06-26

セットアップ

1d6>2 2年生!8歳?
スペード8 レイブンクロー寮、ハシバミの杖(賢明博識、落ち着き)
ダイヤ1 魔女!学校内の噂話や人間関係に詳しい

フォーダン:進級したてぴかぴかの2年生。
取材部所属であり、面白げなネタを求めてはよく学園内を駆けまわっている。(箒を手に入れたら飛び回る予定!)

ぼさぼさの頭にサイズの合わない眼鏡、ほつれた外套という全姿で「坊や」扱いされがち。

目的は?:
ダイス>6 ★校長からの秘密の依頼!あるものを調達すること!
目的の詳細は?:
ハート4 大事な日用品・占い学の教室
 校長が愛用している育毛剤を……!??!!?!?
立ちはだかる障害は?
ダイス>4 ★神経質な管理人

いわく、一日一回塗布する必要のある薬を落としてしまった。

私が校長から頼まれたのはそんな話だった。
「目撃したことを秘密にする・手を貸す代わり、学内調査の権利を与えてもらう」――そういう取引の結果は、頼まれたって言っていいんだっけ? まあいいや。

業務中に探したときは見当たらなかった、今頃はおそらく落とし物として管理されているはず、絶対に朝までに取り戻してほしい、とのこと。
私の口封じはともかく、自分で探しに行けばいいのにと思う。だけど、それは難しいらしかった。外聞がとか何とか言って、校長も大変だなぁ。

ともかく、そういうわけだ。
私は今晩のうち、こっそり寮を抜け出すことにした。

解決

目的6+障害4=難易度10!

ダイヤ5!+スペード9!=14!障害突破!
第三者の助けと交渉を勝ち取れた!
仕様数2枚!
解決はなんとかできたが、消灯時刻を過ぎてしまった。叱られる前にベッドへ急げ急げ~。

事務室の管理人はうとうとと舟をこいでいた。真夜中、時間も時間だから当然だ。
だが、状況の過信もできない。私はまだ有用な呪文を習っていないから、あのうたた寝に頼るしかないのだ。

まずは室内で管理されているであろう落とし物の位置を見定める。きっとあの引き出しだ。入りきらない品々が、机どころか床にまで広がっている。中には薬っぽい瓶も見えるから、間違いない。

出入口の扉につく。当然鍵は掛かっていない。ここを通って、管理人を起こさずに、落とし物を手に取り、再び扉から立ち去る……。これが、私の今の任務だ。
扉をつとめて静か~に押す……と、古い木板が派手な軋みを立てた。やべっ!

管理人は慌てた様子で起き上がり、扉まで様子を見に来た。あわあわと口を塞いでしゃがんでいると――

もっっっっと大きな音がした。
私まで飛び上がりかけた。廊下の先だ! 管理人の意識はそれに取られ、物陰の私に気付くことなく通り過ぎていく。

かくして、私は主のいない部屋から、無事薬瓶を盗み出したのだった。


翌朝の噂で聞いたところによると、あの物音は壁の絵画の一つが落ちた音らしい。
留め具が劣化していたんだろうか、と監督生らは不思議そうにしていた。怪我人がいなくてよかったとも。
……位置からして、その絵は私をいつも見守ってくれている絵だ(情報整頓をするときによく座る椅子、の正面にあるのだ)。もしかして、助けてくれたんだろうか? 

――壁に無事戻された後にでも、お礼を言いに行こうっと。