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うちゅうについて、しろう!

2025-04-23

シナリオ: 【CoCシナリオ】93+この6年【KPレス】

CoCのGMレスシナリオ。ネタバレがある。

キャラクター!

高野卓也。文学科学生。

文字に関する学びをしている。
人文、歴史、心理学と勉学の興味は広いが、典型的なインドア派。英語もできない癖にかっこいいからという理由でドイツ語の授業を取ったが、分からな過ぎてちょっと後悔している。

航空宇宙展覧会へ

見回る

身近で展覧会が行われることになった。大きな会館での期間限定の展示だ。
特別な必要性や義務があるわけではないが、興味を引いたので行くことにした。それなりの趣味もあるが、何せ入場無料なのだ。時間潰しに寄ってみるのは悪くない。

受付を済ませれば、入場証明代わりにアクセサリじみた品を手渡される。冬服の今ではだいぶん隠れてしまうけども、まあ必要になったときに取り出せばいいだろう。首から下げて、手を空けた。

展示はまあまあ面白いと言えた。技術者向けの展示から、子どもに向けて紹介するものまで。専門であればより面白いだろう、と思う。理学の友人にも勧めてやろう。

天文学・物理学・博物学をそれぞれ1d6成長
🎲1d6 → 5
🎲1d6 → 1
🎲1d6 → 2
🎲1d100 → 38
<55 航空宇宙について知識判定 成功!

航空宇宙とは宇宙空間を含めた「空」に関する産業分野のことである。

休憩がてら、配布のパンフレットをよくよく読んだ。
パンフレットの表紙はボイジャー2号の写真らしい。ボイジャーって、何か事故の記録を読んだことがあるなぁ。……冊子をぼんやりとめくった。

そろそろお腹も空いてきた。ちょうど宇宙食の試食コーナーの看板が見えたので、パンフレットを仕舞って向かう。
少しばかり値は張るが、やはり食は興味を引かれやすいのか、人だかりが多い。宇宙食にうまい鯖缶があるという話は聞いたことがあるが、その先は流石に知らぬことばかりだった。見た目にうまそうなメニューを選んで、食事とする。

🎲1d3 → 1
SAN:1回復

さて、次に興味を引くのは、やっぱり宇宙人についての展示だ。「地球外生命体について」なるコーナーがある。
展示の一つには、銀河系内で生命体と遭遇する計算式もあった。恒星の誕生数の算出から始まり、知的生命体の技術レベルの進化まで含めた確率まで……。文系の自分にはさっぱりである。
でも、地球のような「生命が棲みうる星」というのは案外多いらしい。興味深い話だ。――もし、宇宙人と出会ったら? その問いかけの周辺をカラフルな付箋で彩ったコーナーでは、「地球侵略について聞く」と記しておいた。

おおよそ見回っただろうか。まあまあ寛いだし、そろそろ折り返しにしようかな。目玉らしいイベントブースの案内を見かけたが、それらしい区画はなかなか見つけられなかった。地図読みは得意なのに、辿りづくまでまあまあ回り道をしてしまった。

展示はやや小さい部屋だった。スペースシャトルでの宇宙体験ができるらしい。
どうせなら、体験型の一つくらいは参加してみてもいいだろう。少し伸びている待機列の最後尾に並んだ。

イベント

🎲1d100 → 64
=<60 目星失敗!

待機列は多い。参加チケット代わりの懐中時計型ペンダントを眺めながら待つ。
待ち時間は少し退屈だった。待合室の内装は、宇宙らしさがあるわけでもない、いたって現代的な部屋だ。寛げるソファとテレビ、それ以外は家具のみ。いや、寛げるだけいいのかな。他の客もいないことだし、ソファは使い放題だ。

――うたた寝をしてしまったのかもしれない。

軽い頭痛で目が覚めた。なぜだろう、そんなに眠くはなかったはずなのに。
ソファで、妙に長く眠っていたような気がしてくる。

🎲1d100 → 26
=<39 SANチ成功!減少なし

部屋に入って、ソファに座る。そんな短い間だけのことが思い出せない。全く。

探索

まる1を獲得する まる1って何???

自分の体を確かめる。気付けば、見覚えのない服を着ている。ゴワゴワとしたローブのような。……眠っていることに気付いたスタッフが、掛けてくれたんだろうか? 
いいや、違う。元々の服は着ていないし、荷物もない。あるのは入場チケットの懐中時計だけだ。

POW対抗判定 10対15で成功値は25かな?低~
🎲1d100 → 14
成功~ まる1を消す!

テレビでは、相変わらず宇宙についての放映が流れている。地球創世と、生命の誕生について。
よくある話だ。BGMのように朗々と語られている。

傍らの机の上には、やはり関連パンフレットやチラシの類が置かれている。でも、その品揃えは展覧会のものというよりは……ホテルか何かのようだ。筆記具やメモ帳、電話機まである。

🎲1d100 → 44
=<60 目星成功!

パンフレットの中に、「宇宙アマラント研究所」というチラシを見かけた。鮮やかな宙の色味が気になって、手に取ってみる。
歴史ある団体のようだ。地球外生命体との交信を題目に掲げる研究団体らしい。「超人間的知性体アマラントラ」――紹介文の文章こそ生真面目だが、どうも冗談みたいに見える。

🎲1d100 → 2
=<忘れた オカルト成功!

初期の「ジェット推進研究所」の発足メンバーの中には、オカルティストがいたという話だ。

変化を知る事により無意識下で変化を望むようになる。
望まれた変化は法を超えて顕在化するだろう。

……どうもきな臭い広告だ。この展示会では、こういうのも扱うんだな。

隣のタンスの扉からは、見覚えのある切れ端が覗いていた。自分の服だ。
なぜ脱がされたんだろうか。このコーナーでの体験のためだろうか? ――肝心の内容は、一切知らないけど。
いくら体験会とは言え、自分の荷物を返してもらうくらいはいいだろう。貴重品を預けるのは不安なのだし。ゴワゴワしたローブはタンスに返して、代わりに自分の衣服と荷物を回収した。

紛失がないことも一応確認する。財布、スマホ、その他……。スマホのホームを確認すれば、昼食の時間から二時間ほどが経過していた。結構のんびりうろついたといえど、そんなに長時間が経っているはずはない。ソファで長いこと眠ってしまったのだろうか。だとしたら、係員が気付きそうなものだけど。

首をひねっていたら、背後で扉が開いた。
振り返ろうとしたところで、再び記憶は途切れる。

探索2

はっと気が付くと、再びソファに座っているところだった。
でも、部屋の様子も少しだけ変わっている。なぜ? ……どうして?

🎲1d100 → 64
=<39 失敗!SAN1減少

窓の外はとっぷりと日が暮れている。いつも通りの夜景が見える。
時間経過を確認すると、また数時間が経過している。そんなに長く眠っていたのか、自分は? なぜ?

少し思案を巡らせれば、変な感じがする。不調でもない、ただ奇妙な感じ。

🎲2d6 → 1,3(合計 4)
4+6 = TRA 10
🎲1d100 → 25
=<50 TRA*5判定成功!
🎲1d100 → 80
=<38 SANチ失敗!
🎲1d10 → 1
SAN1減少!

妙な声が聞こえた。それが何かは、分からないが。
なんだか、体が軽い気がする。かなりの寝不足をしたときのような、ふわふわした感じだ。

テレビに視線をやる。ノイズが発生しているように見えた。

🎲1d100 → 28
=<50 TRA*5成功!

ぼんやりとした意識は部屋を出る。何か分からないが、何となく分かる。
自分は今、現実とは違う、別のものを見ている。
誰かの会話が聞こえる。

吹き替えのようなそれは、しかし聞き慣れぬ言葉を複数与えた。銀の黄昏教。アマラントラとの接触。
いや、知ってる。さっき読んだパンフレットに書いてあったことだ。アマラントラ。地球外の高次知的生命体。

🎲1d100 → 60
=<38 成功!SAN増減なし

自分は一体どうしたのだろう。あるはずのないものが見える、あるはずのないものがない。
雑多なパンフレットの脇に、菓子のような何かが置いてあった。栄養食のような、平たく言えばウエハースみたいな形。
勝手に食べるのも気が引けて、隅に整えておいた。

🎲1d100 → 76
=<60or75 失敗!

おかしくないか。単なるイベントの待ち時間で、こんなに数時間も置き去られることがあるだろうか? 何ならば、既に会場も閉まるような時間じゃないだろうか。
来たときの扉に寄れば、張り紙がしてあった。記載の意味はよく分からないが、「立入禁止」でも「STAFF ONLY」でもない。ならば、退出くらい構いはしないだろう。

「お疲れ様でした。宇宙███体験を終了いたしますか?」

……。
会場内は暗く、観客の一人もいない。入ってはいけない場所に入り込んでしまったかのような、場違いと緊張。
道順通りに出入口へ向かえば、にこやかな受付ではなく警備員が対応してくれた。若干迷惑を掛けてしまった気はするが、なってしまったものは仕方ない。裏口を開けてもらえば、吹き込むような夜風に迎えられた。

ED

全ての1d100ダイスの判定結果の合計値を出すぞ~
38 64 26 14 44 2 64 25 80 28 60 76 =521

END「Chesed」

報酬
🎲1d10 → 5
SAN回復+5
クトゥルフ神話技能+10
🎲1d10 → 9
オカルト+9

後遺症:なし!