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竜のあしあと

2025-02-01

シナリオ:ここに竜在り

噂部分が楽しくて時間切れになっちゃった。関連作もあるらしい。

準備

ドラゴンの寿命
🎲2d6 → 1,3(合計 4)
4×100=400年程度が竜の歳

竜としてはやや若いほうかも。とは言え(自然死でないなら)早死にと言えるほどでもない。

人の世の移り変わり
🎲3d6 → 1,5,3(合計 9)
栄華→安閑→戦乱

長らく平穏で前向きな発展を続け、栄華を誇ったとある都市。
人々の享受享楽は飽きるほど続き、潤沢すぎる楽園はやがて争いそのものの温床となった。四百年というそれは、一つの国を語るには短すぎる期間だ。

目撃情報

死骸の発見

🃏 → 🔶ダイヤの 9
🃏 → 🔶ダイヤの 8
傭兵が/荒れ地で 竜の死骸を発見した
🃏 → ♠スペードの 2
🃏 → 🍀クローバーの 2
🃏 → 🧡ハートの 5
🃏 → 🔶ダイヤの 3
マイナス・左眼/マイナス・左眼/プラス・右翼/プラス・角

人に害されないのならば、どこでもよかった。

果てのない戦場。それは土地という意味でも、人の境という意味でも同じことだった。死体のふりをした敵軍に奇襲されるなんてのはもう日常茶飯事で、お陰で兵士は死体を忘れずに切り刻んでから離脱するようになった。弱弱しい老人を騙って背後から刃物を突き付ける、なんて特攻を受けることも多い。だから、老体だろうが女子供だろうが、戦友以外は丸裸に剥いて野原に放るしかない。取れる手段ならば何だってやる。自軍も、敵軍も。
それらの行いを見る度に――する度に、俺は戦場に足を縫い付けられている気がする。他人を疑うことも疑われることも、もううんざり飽いている。終わらない戦争に人々は狂ってしまったのだ。

だから、それを見たときは、俺も狂ってしまったのかと思った。

投げ出された大きな翼が、柔らかい絨毯のように荒野を覆っている。上質な絨毯に土足で踏み込まずに済んだのは、翼の頂点に立った角が内側からの弱い光を帯びて目立っていたからだ。動物か、とようやく気付いた。顔に当たるであろう部分で、潰れた左眼から金の液体が流れ出ている。
竜だ。寝物語の御伽噺でしか聞かないような。その巨体は、既に生命を失っている。

戦争で死ぬのが人だけではないのか、それとも他の理由で命を落としたのか。俺には二つの区別がつかなかった。同時に、そんな区分けが些事であるような気もした。
竜は諍いなどしない。それに、長寿の生き物だ(多分。俺には幼少に語られた童話の知識しかない)。この戦乱の国を見下ろして何を思ったかは想像も付かないが、彼の眠りの静寂を守ってやるのが、何よりも重要な仕事だと思えた。人を殺すよりも――人を守るよりも。

目撃情報1(壮年期)

🃏 → ♠スペードの 3
🃏 → 🍀クローバーの 4
マイナス・角/マイナス・牙
🃏 → 🍀クローバーの 11
🃏 → 🍀クローバーの 11
兵士が/草原で……
ドラゴンの容貌
🃏 → 🔶ダイヤの 7
🃏 → 🧡ハートの 4
🃏 → 🧡ハートの 6
🃏 → 🧡ハートの 1
プラス・表皮/プラス・牙/プラス・左翼/プラス・右目

神話は美しかった。例えその角が半ばで折れていて、その口が何本か歯抜けになっていようとも。

今日の戦場は白花の草原と呼ばれる場所だ。僕もよく避難壕を抜け出して、幼馴染と遊びに出ていた、広い野原。ここが戦禍に呑まれていなかったのは単なる偶然だから相当に危険な行為だったし、見つかる度に頭が割れるほど(!)怒られたものだ。
幼馴染はもういない。思い出は、この場所にしか残っていない。

曇り空の中、間近な干戈の響きを聞き続け、耳が聞こえなくなる頃のことだった。皆がそれに気付くのは早かった。薄くカーテンを開いたかのように草原に日差しが落ち、瞬く間に切り拓かれていく。
神の道が敷かれたかのようだった。そして実際、そこを歩くことを許された存在が堂々と羽ばたいた。

光を浴びて銀に照り返る鱗。まるでこの世の銀貨を全てここに捧げたんじゃないかってくらい、大きくて美しくて、恐ろしさも忘れて見入ってしまった。息を呑んだのは僕だけじゃなかった。兵士たちはどよどよと武器を止め、天罰の具現化に恐れをなした。

当時のことは断片的にしか覚えていない。竜のひと吠えで、りんごが弾けるみたいに目の前の敵が崩れ落ちていったこと。有象無象を羽ばたきで蹴散らすように、造作もなく人を薙ぎ払っていったこと。気付けば、動ける兵士はほとんどいなくなっていたこと――僕を含めて。

いつもなら死体を漁ってから駐屯地に戻るのだけど、あの景色を見たあとでは、その気にならなかった。兵士たちは、味方の少ない生き残りを見つけては、連れ立って撤収していく。既に日も落ちる頃合いのことだった。

目撃情報2(青年期)

🃏 → 🧡ハートの 7
🃏 → 🧡ハートの 10
プラス・表皮/プラス・右足
発見状況
🃏 → ♠スペードの 13
🃏 → 🔶ダイヤの 2
国王・王子が 戦場で
ドラゴンの容貌
🃏 → 🍀クローバーの 3
🃏 → 🧡ハートの 6
🃏 → 🍀クローバーの 9
🃏 → 🍀クローバーの 2
マイナス・角/プラス・左翼/マイナス・左腕/マイナス・左眼

近頃、民衆の間で噂話が流行っている。

大筋は違えどどれも「未知の獣を目撃した」というもので、それは象というものであったり、巨大な犬であったり、はたまた空想上の竜であったりする。伝わる獣はたいてい目や手足などが不完全な姿で、奇怪だからこそ民の興味と好奇心を引いているらしかった。
「醜い動物とは災いをもたらすものに違いない」と。

退屈な話だ。空想は空想に過ぎない。

目撃情報3(幼年期)

🃏 → 🧡ハートの 10
🃏 → ♠スペードの 2
プラス・右足/マイナス・左眼
発見状況
🃏 → 🍀クローバーの 1
🃏 → 🧡ハートの 1
英雄が 街中で
ドラゴンの容貌
🃏 → 🍀クローバーの 7
🃏 → 🧡ハートの 2
🃏 → 🔶ダイヤの 8
🃏 → 🔶ダイヤの 1
マイナス・表皮/プラス・左眼/プラス・右腕/プラス・右目

出生地は?
予想:ダイヤ・ハート!

🃏 → 🍀クローバーの 3

外れ!
卵を得ることはできませんでした。