シナリオ:旅路で音を紡ぎては
準備!
🃏 → 🔶ダイヤの 13
音楽が全ての場所で
🃏 → 🧡ハートの 3
人間の女/音楽が好きだから
🃏 → ♠スペードの 4
弦楽器(リュート、ハープなど)
ここは、音や言の葉に魔法を乗せるのが主流の土地。
音楽が美しければ美しいほど音も何かしらの力を持つという魔術形態が主で、どこかしこに心地よい音楽と華やかな光景が広がっている。
🔮<18 月> 幻惑/欺瞞/潜在的な危険 // 好転/優れた直感
その魔術の編み方から、複数人での楽団を結成する一行が多い中、グレカは焦げ茶のリュート一本で旅をする吟遊詩人だ。
そのリュートは代々譲り受けてきた家宝の楽器……などではなく、骨董店で一目ぼれして買い付けた楽器という。楽器としても武器としても心許ない相棒を片手に、彼女は長い旅をしている。
物語
場所:
🃏 → ♠スペードの 3
治安が悪い、大きな街
題材:
🃏 → ♠スペードの 12
戦争・貴族や権力者
作曲:
🃏 → 🧡ハートの 4
レ♯かミ♭の長調強記 これなに????
→たぶん長調ということ:明るい曲調かな~
たどり着いた先は、紛争地帯にほど近い街だ。大きく発展していながら荒み切っており、曇りの日のような重く暗い雰囲気をたたえている。
この街についての噂は隣国までも届いていた――信じられないことだが、元は花の咲き誇るのどかな街だったとか。この地を治める領主の行いで、どんどん雲行きが怪しくなっているのだ。
こういう街では、民は常に行き場のない鬱憤と渇望を抱えている。はけ口となる手段は暴力か、一過性の娯楽か。……治安の問題はあれども、それだからこそグレカの居場所がある。
明るい音楽に領主への悪口をめいっぱい込めて、しかし憲兵に目を付けられない程度に言葉をひねくれさせる。
こういう場所では王道とも言える弾き語りで、それゆえに盛り上がるものなのだ。
反応:
🃏 → 🧡ハートの 9
廃墟/笑いを誘った
瓦礫にまみれた一軒家には、行き場のない民衆がたむろしていた。
金も食事もなく、これ以上飢えようがない彼らは、かえって新しいものに敏感だ。一音二音鳴らし、ささやかな癒しを乗せて代弁の愚痴を吐くと、じきに笑い声が上がり始めた。ひねくれた娯楽だが、これも彼らなりの安息と歓迎だ。
休息
力ない難民たちは、ほんの少しだけ活気を取り戻したように見える。うち、数人の痩せた男たちが勇んで廃墟を出ていった。あの様子を見るに、変な気でも起こしたのかもしれないが……それは、一介の詩人の知るところではない。
いっときの癒しと音色をもたらすという、詩人の役割は果たした。面倒事がやってこないうちに、ここを離れるとしよう。