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薬と人

2024-12-23

シナリオ:Field Guide of a Druid

キャラクター:森のドルイドより#茶外套の薬草魔女

残り発見数:3!

🎲1d6 → 3
何か新しい発見!
🎲2d6 → 2,4(合計 6)
ハーブ・魔法的な

採集に出かけた。
特に目標物を定めない定期的な日課であり、特定のルートを巡回して素材を集めることが目的だ。

まずは、「流血のつぼみ」を摘んでおく。茎にとげの生えている危ない花だが、成分を抜き出せば止血によく効く。とても有用な素材ながら生育数も多く、調合においては切らしてはならない素材だ。
あとは、確か「毒溜めの泥」も切れていたはずだ。これは毒素をよく吸収する性能を持つ樹液で、便利なわりに滅多に見つからない。数か月前の巡回で運よく採取に適した樹木を見つけたので、この獣道もルートに加えることにしたのだ。
それから、それから……。

もうすぐ小屋に着くだろうという道回りの夕方。何の気なしに眺めていた茂みの端、光るものが目に映った。一見して物理的な光かと思ったが、よく見れば周辺を漂う光がある。精霊だ。
おそらくは「精霊の冠」か。この目で見るのは初めてだ。精霊が気に入った草花に長い時間をかけて通うことで大きな魔力が溜まる現象、またはその結果のことで、草花はとんでもなく濃縮された魔力を保持することになる。これは質・量ともに亜人程度には真似できない魔力の集束であり、見かけたならぜひとも採集しておきたいものだ。採集しておきたい、のだが。

見るに、この精霊の冠はまだ若いようだ。このまま成熟しきらない可能性もあるにはあるが、もう少し時間が経てばさらに良質な滴を採集できるに違いない。幸いここは既定の巡回ルートであるため、後日の採集時にまた様子を見にくることができる。
傍らの老いた花だけをそっと採集して、その場を離れた。次回を楽しみにしておこう。

🎲1d6 → 2
新しい発見!
🎲2d6 → 5,5(合計 10)
珍しい遺物

今日は地味な作業をする一日だ。採集物を整理して、浸け置きと作り置きを増やしておく。
室内のことを整理出来たら、次は小屋の外だ。しばらく庭の手入れをしていないので、様子を見ながら肥料の調整をする。
畑の一区画、生命を終えた茎を掘り返す。黒い土を耕すうち、スコップが何か硬いものに当たった。小石かと思ったが、掘り出されたものは石よりももっと大きい。

土を払った下から鈍い金属の輝きが現れた。手のひら大のコインのような物体だ。赤みを帯びた材質は何で作られているのだろうか、遺物を掘り起こしたにしては妙に新しく見える。
慎重に土を払ってみると、平面に人の顔が掘られていた。まるきり貨幣のような作りだが、このような銅貨は知らない――もちろん、このサイズならば相応の価値は持つだろうけど。
私の知識のうちでは鑑定できそうもない。次に町へ降りるときにでも、調査を頼んでみるとしよう。

🎲1d6 → 6
NPC遭遇だ!!

小屋に客がやってきた。以前も来た、薄汚れた身なりの子どもだ。
汚らしさは相変わらずだし、言うことも大して変わりがない。よく眠れる薬が欲しいと言う。
人間の幼体がこの近くで、一人で暮らしているのだろうか? ……少し興味が沸いたので、中に招いて話を聞いてみることにした。

一人暮らしの小屋には何もかも一人分しかないので、ひとまずの椅子としてぶつ切りの丸太を用意してやる。サイズが小さいかと危惧したが、痩躯の子どもには丁度よかったらしい。子どもは腰を下ろし、大人しく膝を揃えた。

🔮<硬貨♦️ 9 > 物質的な豊かさ/達成
🔮<剣♠️ 8 > 拘束された力/非難/悪い知らせ

子どもの名はクミナと言った。
森の大樹のそばに住んでいると言うが、なかなかに困窮した暮らしぶりのようだ。

要領を得ない細々とした説明によれば、クミナの親が借金を抱えて死んだために、幼くして債務者となったらしい。しばらく(かた)として働いていたが、この非力な子ども一人ではろくな労働力にならなかったことだろう。だんだんと厳しくなる仕打ちに耐え兼ね、この森に逃げ込んだということだ。
以前に生育を促す薬を欲しがっていたのも、非力な身一つの憂いが有り余ったためだろう。……と、ここまでは勝手な想像なのだが。

薬の調合には時間がかかると伝え、この小屋に泊まっていくように勧めた。クミナは静かに頷くのみだ。意思決定の機会を喪失しすぎた人間はこうなるらしい。
さて、ひとまず今晩は二人分の食事を作らねばならない。……まともな味は保証できないが、栄養だけは十分にしてやろう。